■総合英語とは
必要なのは「総合英語力」!
加速する世界のグローバル化にともない、日本人の英語力を向上させる必要性がますます高まっています。こうした状況のなか、次世代を担う若い人に求められる英語力とは、受験で点を取るだけの英語(文法と読解に偏った従来の受験英語)ではもちろんありません。簡単な日常英会話程度の会話力でもありません。必要なのは、英語の各スキルを一定以上のレベルでバランスよく統合した「総合英語力」です。
そして、日本人おのおのが自分の置かれた状況で自分の英語力を駆使し、日本を世界に発信し、世界の異なる人々とその文化にかかわっていくことが大切です。そうした機会はもう私たちの身近に、いたるところにあります。
「総合英語力」とは
英語には「聞く」「話す」「読む」「書く」の4つのスキルに加え、「文法」「語彙」という要素があります。4つのスキルを「文法」という言葉のルールが支配し、英文を構成するための「材料」である「語彙」もそのルールに則って運用されます。
「総合英語力」とは、「文法」と「読む」だけ、あるいは「話す」だけなど特定のスキルだけに焦点を当てた英語力ではなく、これらすべてのスキルと要素を総合的に見たときの英語力のことです。「真の英語の実力」と言い換えても良いかもしれません。
*ユリシーズでは開校以来「総合英語力」という言葉を用いてその指導を続けてきましたが、その言葉の意味はここ数年言われだした「英語4技能」と実質的に同じであると考えています。「英語4技能」も前述4つのスキルに文法や語彙も含めた、統合的でバランスの取れた英語の総合力を指すと理解できます。近い将来、学校英語や受験英語でも「真の英語の実力」が求められる時代になります。
しかしその「総合英語力」を、現在日本でおこなわれている英語教育によって身につけることはまだなかなか難しい状況です。その理由は…
学校、塾、予備校では・・・
「文法」と「読む」に偏って教えられています。
その原因はいくつか考えられます。ひとつには、教える教師自身が中学高校時代に「文法」「読む」に偏った教え方をされているため、英語が「話せる」教師が少なく、「総合英語力」(英語4技能)の指導方法についても知識と技術がないことです。英語4技能を教えられる教師の人材育成も不十分です。
そして、最大の原因は受験問題が「読む」に偏り、「話す」「書く」が問われないことです。受験という「出口」のところで「話す」「書く」能力が求められないため、いくら学校英語教育を4技能の方向に向けようとしてもこれらの勉強は「無駄」とみなされ、結局は切り捨てられてしまうのです。
この受験制度の現状を変え、学校英語教育の4技能化をいっきに推し進めることを目指したのが2020年度実施予定だった「学校英語教育改革」でした。しかし直前になって受験生の間の経済格差、地域格差などが問題として浮上し、多くの批判を受けて2024年度まで改革延期という事態になりました。
指摘されたような問題があったにせよ、この延期により残念ながら日本の英語教育はさらに数年、世界に後れを取ることになったことも事実です。日本の子どもたちにとって本当に必要な英語を学ぶという理念そのものは正しかっただけに、改革推進プロセスの不透明さや制度設計の不備による失敗が悔やまれるところです。
2020年度の改革は先送りされたものの、英語4技能化の流れは今後確実で、学校や塾、予備校では4技能化に向けたさまざまな動きが見られます。にもかかわらず、日本の学校英語教育の4技能化はいまだ過渡期にあり、全体的にはまだまだ「文法」と「読む」に偏重しているのが現状です。
英会話スクールでは・・・
「話す」中心に教えられます。しかし、肝心の「話す」力さえ身につかない場合が多いのが現状です。
多くの英会話スクールでは、ネイティブ講師が教えていることを「ウリ」としています。しかし、まだ下地ができていない英語学習者がネイティブ講師に教わっても、英会話ができるようになることはほとんどありません。このことは、「子どもを何年も英会話スクールに通わせたけど全然話せるようにならなかった」という声を身近で頻繁に耳にすることがあることからも、周知の事実となりつつあるのではないでしょうか。実際は、「ネイティブの言っていることが少し分かるようになった」「ネイティブにちょっと慣れた」くらいにしかならず、自分から考えや気持ちを表現するところまではなかなかいかないのが普通です。
その主な原因として、日本語を使わないクラスは分かりづらく効率が悪いこと、日本で教えているネイティブ講師が本当の意味でのプロの語学教師でないこと(講師の質)、文法や読み書きをバックボーンとして持たない単なる会話学習は結局のところ身につかないこと、学校で学習中の文法などと切り離された、ただの「雑談」レッスンになりがちなこと、などが挙げられます。
英会話初心者、初級者はプロの語学教師としてトレーニングを受けた日本人教師によって、日本語も使い分かりやすく、「英会話の基礎」を教え込まれなければなりません。文法や読み書きと関連づいた学習も必要です。その方がネイティブに教わるよりずっと効率的で確実です。しかし、そのような技術のある日本人教師が不足していることもまた問題です。
以上のとおり、学校、塾、予備校は「文法」と「読む」に偏り、英会話スクールでは「話す」が身につくことすら怪しい…これが日本の英語教育のおおよそ現状です。しかも、たとえ前者と後者両方の教育機関で学んだとしても、4技能と「文法」「語彙」は各自ばらばらに教えられるため、それぞれのスキルの間に関連性を持たせながら身につけることが難しくなります。
ユリシーズの「総合英語」では・・・
「聞く」「話す」「読む」「書く」そして「文法」「語彙」を、お互い関連付けながらバランスよく学びます。
中学生以上では、基本的に学校の補習と定期試験対策を行いながら受験を目標にした学習をします(「文法」「読む」「語彙」)。同時にそこで学んだことをベースに毎回少しずつ英会話やライティングなども行います(「話す」「聞く」「書く」)。学校の勉強をさらに「使える」レベルまで引き上げる訓練です。
英会話やライティングなどのアウトプットを行うことにより、文法や読解でインプットされた知識をより確実に定着させ、英語に対する理解を深められるという利点もあります。自発的なアウトプットによって英語の感覚がより身につき、学校や受験の勉強にも好影響を与えます。
英語の各スキルはすべてお互いにつながっており、それらを関連付けながらバランスよく学ぶことで相乗効果が生まれます。これこそが英語習得の秘訣です。
英語に苦手意識を持っているけど大丈夫?
生徒本人に、「英語、ちょっと頑張ってみようかな」という気持があれば大丈夫です。
前述の「校長メッセージ」にもあるように、英会話をすることによって英語を「楽しい」と感じてもらい、ハードルを下げることが第一です。文法と読解だけを教えても英語に興味を持たせ苦手意識を取り除くのはなかなか困難です。
それと同時につまずいた箇所からやり直し、穴を埋め、「英語が分かるようになってきた!」という手ごたえを感じさせることも重要です。遅れを取り戻すのに時間はかかりますが、学校の進度に振り回されず自分のペースで確実に身につけていくことが大切です。
定期試験前の無料補習も
定期試験前には無料の補習授業(時間無制限)が受けられます。ふだんの継続的な学習に加え、試験前の集中学習によって、学力がぐっと増します。
個々にピッタリの個別指導
指導は1対2の少人数個別。基本的に「総合英語力」(英語4技能)の指導を行いますが、状況に応じて文法の復習に重点を置いたり、英検や受験の準備に集中したりもします。
また、「学校のスピーチコンテストの準備を手伝って欲しい」「入試選考の基準になるのでとにかく今度の英検に受かりたい」「短期留学の準備をしたい」など個別のご要望にも対応できます。スピーチコンテストや短期留学は意欲向上のチャンスですので、しっかり準備をして好機を逃さないようにしたいものです。
■対象
小学生高学年、中学生、高校生。
こんな人にお勧め…
・英検にチャレンジしたい小学生、中学英語でスタートダッシュを決めたい小学生
・英語力を維持、伸長したい帰国生
・学校の勉強の仕方が分からない人、学校の授業をちゃんと理解したい人
・これまでの遅れを取り戻したい人、学力の穴を埋めたい人、心機一転頑張りたい人
・学校の進度が速すぎて付いて行くのが大変な人
・学校のテストで点が取れるようになりたい人
・英語は得意だけどもっと得意になりたい人、クラスメートに差を付けたい人
・テストは良いがいまいち手ごたえの持てない人、英語を本質的に理解したい人
・学校でトップクラスの成績を狙っている人、「もうひと山」の壁を越えたい人
・推薦希望のため定期試験で良い点を取る必要のある受験生
・部活が忙しく何も準備してこなかった部活引退後の受験生
・文法にあまり力を入れて教えていない学校に通っている人(最近多い傾向です)
・長文読解が苦手な人
・どんな英文も臆することなく読みこなせる抜群の読解力を手に入れたい人
・英検にどんどんチャレンジしたい人
・リスニング力をつけたい人、発音を良くしたい人
・英語が話せたらいいなと思っている人
・学校や塾の英語に満足できない人、生きた英語を学びたい人
・外国人講師に教わって身につかなかった人
・留学を考えている人
・将来英語を使った仕事をしてみたいと思っている人
・外国の人々や文化に興味を持っている人、外国人の友達が欲しいなと思っている人
■担当講師
校長および当校のバイリンガル日本人講師。文法、読解、受験英語から会話、実用英語まで、英語指導全般に精通した英語教育のスペシャリストです。
■受講料
90分の個別指導
週1回:月謝18,700円(税込)
週2回:月謝34,100円(税込)
※小学生は週1回で月謝15,120円(税込)
入会金:11,000円(税込)
維持費など無し。教材費実費(年数千円程度)。
■オプショナルレッスン
外国人講師とのオンライン英会話(25分のマンツーマンレッスン)
月4回:月謝3,600円(税込)
月8回:月謝6,800円(税込)
月12回:月謝 9,900円(税込)
■「総合英語」で学べること
「総合英語」の受講によって、具体的に次のようなことが学べます…
フォニックス、文法(中学基礎から大学受験実戦レベルまで)、さまざまなリーディングテクニックと学習法、リスニング、発音、英会話、英文ライティング、単語の覚え方、語彙力増強法、学校の勉強の仕方、試験勉強計画の立て方、受験勉強の方法など。
■「総合英語」で学べること詳細
クラス受講によって学べる主なスキルの詳細です。
@「文法」
A「読む」
B「話す」「聞く」「書く」
@「文法」
中学基礎文法から大学受験レベルまで。
文法力は英語力の一部に過ぎません。しかしその文法が英語の世界全体をコントロールしています。文法をおろそかにして英語は絶対にマスターできません。穴のあいた文法知識ではこの先の英語力アップは望めないのです。
英語4技能の時代になっても、文法の重要性に変わりはありません。英語を「話す」のも「書く」のも、英文法を理解していなければ到底できることではありません。これまでの文法偏重に対する反動か、文法をきちんと教えない英語指導が一部見られますが、好ましい傾向とは言えないでしょう。
ユリシーズでは文法も重視し、これまで通りしっかりと教えていきます。反復練習によって血となり肉となった文法力は一生の財産です。文法をきちんと理解し、「一生もの」の文法力を手に入れましょう。
「総合英語」では、文法について次のようなことが学べます…
各文法事項の徹底理解を通じ、さまざまなセンテンスを文法的に正しく解釈する力を養成。この力はリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングすべての英語運用において不可欠です。
特に以下の理解に重点を置きます‐動詞の諸相と時制(be動詞、一般動詞、助動詞、have動詞)、品詞(名詞、形容詞、副詞、自動詞、他動詞、前置詞、接続詞)、準動詞(不定詞、動名詞、分詞)、センテンスパターン(5文型)、句と節、後置修飾、修飾関係。
A「読む」
長文読解が苦手な人が多く見られます。その主な原因は学校、塾、予備校での教え方が不十分だからと考えられます。英文を日本語に訳すだけの授業、文構造の解説が乏しい授業が多いようです。音読やシャドウイングなど、頭で理解した文章を「身にしみ込ませる」作業も徹底されていません。さらに、文章の要旨やロジックにまで気を配った授業はほとんどされていないようです。
「総合英語」では、英語の専門教室、ユリシーズが培ってきたさまざまなリーディングのテクニックと学習法を徹底指導。講師は海外英語圏の大学院、大学、カレッジでアカデミックリーディングを学んでおり、「本場仕込み」のリーディングが学べます。学校、塾、予備校ではここまで教えていません!
「総合英語」では、リーディングについて次のようなことが学べます…
精読(英文解釈)、速読(スキミング)、スキャンニング、ブレインストーミング、プレディクション(先読み)、背景知識の利用、サマリー、英文パラグラフの構造理解、ロジックの理解、多読(ユリシーズの多読用本のライブラリィ使用)、音読、シャドウイング、速読即解・直読直解(ネイティブ脳の形成)、「完全なリーディング」(100%の文章理解)。
*リーディン学習を通じて、その関連スキルも強化することができます。たとえばCD付きのリーディング教材を使って「シャドウイング」をすることによって、リスニング力をつけることができます。またシャドウイングや音読によって発音も良くなります。文法、語彙力(単語、熟語、慣用表現)も強化できます。
B「話す」「聞く」「書く」
英会話を中心に、コミュニケーションの英語を学びます。ユリシーズがこれまでの実用英語指導の中で培ってきたノウハウを注ぎ込んだユニークなカリキュラム。学校で学ぶ文法知識を利用し、それを使えるレベルまで引き上げる練習をします。
英会話スクールで外国人講師によって漫然と教えられるクラスに出席していただけでは会話力は身につきません。プロの語学教師としてトレーニングされた日本人教師の指導のもと、「英会話の基礎」を教え込まれなければなりません。
「総合英語」では、海外留学経験のあるバイリンガル日本人教師が、日本人教師の長所を最大限に活かして効率的に教えます。シンプルかつ正確な、実用的英会話力を目指します。3年続けてください、相当しゃべれるようになります!
*外国人教師から学んで効果を上げるためには「英会話の基礎」が身についている必要があります。一定程度の基礎力がないまま外国人教師のレッスンを受けてもほとんど無駄に終わります。生徒の「英会話の基礎」を築く能力は日本人教師のほうが断然優れています。日本人教師の強みについては、校長執筆の記事(ブログ)をぜひご参照ください。
「日本人教師による英語教育を!」を読む
さらに、日本人教師と「英会話の基礎」を築きながら、同時に外国人教師とコミュニケーションの実践をおこなうことで、会話力をより一層強化することができます。ユリシーズでは、外国人講師とのオンライン英会話レッスンを格安料金でオプショナル受講することができます(25分マンツーマンレッスン月4回で税込3,600円)。
「総合英語」では、実用英語について次のようなことが学べます…
自分、家族、友人、学校生活、勉強、部活、好きなこと、興味、自分の意見、休日、休暇、近況、想い出、次の予定、やりたいこと、希望、夢…など、身近なトピックについて自分の意見や気持ちを表現することを学ぶ。
教師と一対一で会話練習を行い、オーラルコミュニケーションスキル(リスニング、スピーキング)を身につける。また、さまざまなトピックや文法事項に基づいた作文も行い、ライティングスキルを養成する。